まずは、「リモートワーク」の意味や「テレワーク」との違いを確認しておきます。参考までにアメリカでの使われ方も紹介します。
「テレワーク」の意味と総務省による定義・区分
「リモートワーク」の「リモート」は「遠く離れている」という意味の形容詞で、「リモートワーク=会社・オフィス・事務所から離れた場所で働くこと」を意味します。
「リモートワーク」の意味
「テレワーク」の「テレ」も、「遠く離れている」ことを意味します。ただし、こちらは形容詞ではなく接頭辞(単語の一部)で、「テレフォン」や「テレビジョン」の「テレ」と同じものです。したがって、テレワークも「会社・オフィス・事務所から離れた場所で働く」という意味になります。
総務省は会社以外の場所で働く働き方を表す言葉として「テレワーク」を公式に採用し、「テレワーク=ICT(情報通信技術)を利用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」と定義しています
(総務省「テレワークの意義・効果」)。
アメリカでは「リモートワーク=出社不要」「テレワーク=定期的に出社が必要」
アメリカでは、「リモートワーク」と「テレワーク」は明確に区別して用いられます。
「テレワーク」は出社勤務とのつながりが残っており、定期的な出社や対面ミーティングへの参加などが求められます。「リモートワーク」はそうした義務がなく、出社勤務とは切り離された勤務形態となっています。
日本でも、リモートワーク・テレワークが本格的に普及すれば何らかの使い分けが生じるかもしれません。